関ジャムとJ-POPと。
「月曜から夜ふかし」は毎週録画ですが、たまに観る関ジャムの話を少し。
「面白そうなものはとりあえず押さえておく」夫の影響により、2016年2017年の年間ベストソングの回は観ていて、どちらも大変面白かったのだけど、
今回は2018年4月1日放送の「外国人から見たJ-POPとは?ここが変!だけどスゴいよ!J-POP」について。
携帯電話でも食文化でも何でも独自の進化?を遂げている日本の音楽って、外国からはどう評価されているの?というのは確かに気になっていたところ。
この番組は取り上げるテーマも面白いし、掘り下げる厚みも深くて、毎回大変ためになるんだけど、その分疲れるのが毎週観ていない理由なんだけど…笑
今回もまんまとフムフムしました。
J-POPの特徴としては、
1. メロディーやコード進行が複雑
2. 歌詞が深い
3. 他文化の要素を柔軟に取り込む
といったところが挙げられるらしい。
世界的に当然そうなるんだろうけど、主な比較対象は英米音楽シーンです。
全然関係ないけど、インドの映画館では観客は普通に上映中に電話もかけるし、悲しいシーンで大笑いしてたりするので、異文化って本当に面白い。
日本ではガムの包み紙をあけるだけで舌打ちされたりするのにね笑
さて、1960〜70年代にかけての、ビートルズやカーペンターズのメロディアスな特徴を取り入れたところがJ-POPの1. の特徴の発祥であり、そこから日本はガラパゴス化してAメロBメロ大サビ〜的な構成で曲を作る文化を脈々と受け継ぎ、今やその形式しか無いかのようになっているけれども、英米の方は複雑なコード進行や歌詞の内容よりも身体に響くリズム重視の方向に進み、現在の最前線が例えばエド・シーランのShape of youのようなものだということが2. 。
Shape of youはジムでよくかかってるなぁとは思っていたけど、PVがジムなのね。
あと、歌詞も初めてちゃんと見たけど、確かにひどい笑
「ボクはきみの身体に夢中だぜ〜」
痴呆化は恐らく世界的に進んでいる病なんだろう。
番組では「Shape of you」と秦基博の「ひまわりの約束」の歌詞を比較していて、もっとしっかり歌詞がひどいJ-POP持ってこい!とは思ったけど笑、一応ひまわりの約束を英訳したらどうなるかという検証もしていて、それによると、同じ内容を盛り込もうとすると、英語だと詰め込み過ぎになってしまうんですよね〜という感じだった。
この話で思い出したのが、Twitterが日本で爆発的に流行ったのは、140文字で表現できることがアルファベット文化圏より多いから、という話。
例えば「君が好きだ」と伝えたい場合、英語では「I love you(あいらぶゆう)」の6音が必要だけれども、日本語の場合は、極限まで削れば「好き(すき)」の2音で済ませられる。
語学は詳しくないし得意でもないけど、英語は動詞だけで成り立たせることはできないらしいので、日本語のように「私は」も「君が」も削る事ができないわけです。
なので、同じ音数であれば、日本語の方が沢山の言葉を詰め込めるので、その分歌詞が深い。
加えて、日本はカラオケ文化、英米はクラブ文化という違いもあると。
カラオケでは自分が歌うので歌詞の内容にも敏感だけど、クラブでは流れる音楽に合わせて踊るのが主目的であるため、リズム感の方が重要である、ということらしい。
ただ、日本でもリズム感の音楽が受け入れられる余地があると個人的には思っていて、例えばPerfumeや、最近ではSuchmosなんかもその流れかなと思っている。
サチモスなんかはそれこそ「和製ジャミロクワイ」と言われているわけだし。
3. については、ポルノグラフィティ「サウダージ」「アゲハ蝶」なんかに代表される感じ、ということで割愛。
個人的にはZABADAKなんかが思い浮かびます。
ちょっと前にはフリースタイルダンジョンが流行ったりして、日本の音楽もまだまだ面白いなぁと思っていて、米津玄師の音楽性とかも検証したいなと思っているところ。
米津玄師はたしか2017年の方のランキングでも取り上げられていたはず。
全ての創作物について、手法はもう出尽くしているんだろうなぁとは思うんだけど、それでもどんどん面白いものが出てくるのが人間の文化の可能性だよなぁ。
ところで、「日本独自の音楽文化」といえばアイドルだと思うんだけど、そこについてはどうなんだろう。
今までの放送で取り上げてそうだなぁ。
それはまたの機会に。